Dearset Love


夜のそらはあなたの瞳みたいだ。
きらきら輝く星がちりばめられたブラックホール。見つめているだけで、ちっぽけなわたしはすぐ吸い込まれてしまう。冬の空気は冷たくわたしを突き刺して、また遠くへ流れてゆく。いつか春が来るころ、この風があたたかくなって、あなたの髪もゆらせばいい。眼を閉じてそんなことを願った。
いつのときでも、まぶたの裏にうかぶのはあなたのことばかりだ。わたしが願うのはそのきらめく微笑み。いつもあなたが笑っていられればいいのに、そんなことばかり。
指先には、遠い日にあなたがくれた温もりがまだ残っているような気がして、泣きそうになったらいつでもつよく握りしめるんだ。きっとあなたは忘れているだろうけど、たったひとつ、あなたがくれた言葉が、わたしをここまで走らせた。あなたがいたからわたしは、こうやって生きてきた。こうやって生きている。
ありがとうなんて言い古された台詞じゃ、たりないくらいよ。
わたしは、あなたみたいにうまい言葉をみつけられなくて、うまくは歌えなくて、とてもとてももどかしい。溢れてくこの大きな感情のすべて、どうすれば伝わるのかな。どうすれば届くのかな。

ねえきいて。わたしはただ、遠いこの場所から夜空に向かい、今日もあなたのことを想っているよ。いつの日も、あなたに降りそそぐ輝きがあたたかなものであるようにと。いつの日も、あなたの歩む道の先が笑顔にあふれているようにと。あなたはわたしにたくさんのきらめきをくれたから、わたしもあなたにお返しをしたいだけ。

こんなに長い歴史の中で、こんなに広い世界の中で。
あなたに出逢えてよかった。
ほんとうに、よかった。
これからも今と変わらぬまま、夜空の下からあなたを想っています。
ありがとう。
あいしているよ。
ありがとう。
ありがとう。